春水の頃ー和菓子屋の1日【ティーアラン制作記録07】

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「春水の頃」の1日は、

特別な出来事から始まるわけではありません。

朝、静かに目が覚めて、

いつも通りの朝食をとり、

掃除をして、火の準備をする。

それから、水を汲みに行きます。

畑の様子を見て、季節の変化を確かめる。

やがて店を開けると、

顔なじみのお客さんが、ぽつりぽつりとやってきます。

大きな事件は起きません。

でも、その一つひとつが、少しずつ積み重なっていきます。

徳三と清乃。長年連れ添ったこの老夫婦は

かねてからの計画があった。

それは夫婦ふたりで新しい和菓子を作ること。

うまくいく日もあれば、

少しだけ噛み合わない日もある。

水の量、混ぜ方、火の入れ方。

ほんの少しの違いが、

出来上がるものを変えていきます。

大切なのは、

どんな一日を過ごしたか。

その積み重ねが、

最後にひとつのかたちになります。

そしてそれは、

ずっと先の物語の中で、

誰かの手に渡るかもしれません。

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