ひとりでいると、
彼女の空間は静かなこともあります。
特に趣味の読書中なら、音も少なくて、
時間もゆっくり流れていきます。
でも、気づくと、
いつのまにかもうひとつ音が増えています。
小さな鼻歌のような、
どこからともなく続いている音。
止まることはあまりなくて、
気がつけば、ずっとそこにあります。
静けさは少しだけ遠くなって、
そのかわりに、明るくにぎやかになる。
きちんとしているようで、
どこか少しだけ抜けていて。
でも、誰とでもすぐに話し始めて、
知らないうちに、その場の空気に溶けてしまうような。
たぶん、こういう音は、
ひとつくらいあった方がいいのかもしれません。



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