T-ARAN という名前は、
遠い言葉の響きから生まれました。
初めて聞くけど、
どこか、懐かしさも含んだ音。
その響きをそっと手のひらにのせたとき、
ひとつの風景が浮かびました。
境界に、一本の松の木が立っている。
遠くから見れば、ただの影のようで、
近づけば、幹には年輪があり、
枝はそれぞれ違う方向へ伸びている。
こちらと、あちらを分ける木。
過去と、これからを分ける木。
現実と、物語をつなぐ木。
T-ARANは、
その松を境界にひらかれる世界です。
大きなことをする場所ではなく、
ただ、確かに残るものをつくる場所。
消えてしまう日々のかけらを、
物語やキャラクターや、
やがてはゲームというかたちにして
そっと置いていく制作室です。
ひとつの部屋。
ひとつの庭。
ひとりの人。
そこに流れる時間を、
静かに見つめることから始めます。
やがて、この場所には
いくつかの枝が伸びていくでしょう。
物語。
ゲーム。
イラスト。
小さな試み。
どれも、幹は同じです。
静かであること。
急がないこと。
余白を残すこと。
これから少しずつ、
枝を伸ばし、葉を広げ、
物語を宿していきます。
もしどこかで、
その影に気づくことがあれば、
そっと覗いてみてください。
春の水の音が、ここにも届いています。


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