はじまりの木【ティーアラン制作記録01】

WORLD

T-ARAN という名前は、
遠い言葉の響きから生まれました。

初めて聞くけど、
どこか、懐かしさも含んだ音。

その響きをそっと手のひらにのせたとき、
ひとつの風景が浮かびました。

境界に、一本の松の木が立っている。

遠くから見れば、ただの影のようで、
近づけば、幹には年輪があり、
枝はそれぞれ違う方向へ伸びている。

こちらと、あちらを分ける木。
過去と、これからを分ける木。
現実と、物語をつなぐ木。

T-ARANは、
その松を境界にひらかれる世界です。

大きなことをする場所ではなく、
ただ、確かに残るものをつくる場所。

消えてしまう日々のかけらを、
物語やキャラクターや、
やがてはゲームというかたちにして
そっと置いていく制作室です。

ひとつの部屋。

ひとつの庭。

ひとりの人。

そこに流れる時間を、

静かに見つめることから始めます。

やがて、この場所には
いくつかの枝が伸びていくでしょう。

物語。

ゲーム。

イラスト。

小さな試み。

どれも、幹は同じです。

静かであること。

急がないこと。

余白を残すこと。

これから少しずつ、
枝を伸ばし、葉を広げ、
物語を宿していきます。

もしどこかで、

その影に気づくことがあれば、

そっと覗いてみてください。

春の水の音が、ここにも届いています。

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